上島通信 第32号

“暑中御見舞い申し上げます”

古民家の仲介とは、新築等の仲介と違い、無神経なジジイでも時々落ち込む事がある。 
売主様にお会いした時、売却される事情をお話しして下さるのだが、 
不思議と皆様、お金に困っている訳でも無く、跡取りがいない訳でも無い。 
ただ、都会に出て行った子供達が帰らず、仕方なしに売却される話が多いのである。 
 
過日、売却依頼を受けた初老の御婦人の話。 
結婚後すぐに御主人が病気で他界されたのだが、すでに奥様のお腹には御主人の忘れ形見が・・・ 
周りの人々の反対を押し切り、ひとり御出産された。 
それから20数年、昼夜問わず働き、息子さんは有名大学の医学部を卒業。 
すると、息子さんは「東京で暮らす」の一言。そして、その後、結婚され、戻らないとの事。 
 
 この様な話が本当に多く、全国には朽ち果てた古民家が180万戸有ります。 
確かに都会は隣家との付き合いをせずとも自己中心に生きて行ける。 
ジジイは息子、娘等に言いたい! 
確かに都会は便利で何でもあるが、生まれ育った田舎は“心の拠り所”、だからこそ“故郷”なのである!! 
 その御婦人「一生懸命、女一人で育て、一緒に暮らして行ける事を信じ、 
それを励みに頑張って来たのに、自分の人生なんだったのだろう」と淋しそうに語っていたのだが、 
これまた潔く、息子夫婦との生活は諦め、今後は介護の仕事に励むとの事。 
また、この御婦人もクラシックを愛され、今年初め、北海道に渡った老夫婦に良く似ています。 
 
・・・しかし、その人達の物件を仲介してる異端ジジイ、とんでもない不埒者である(笑) 
 
 さて、この度御紹介する物件は、前回と違い、御自身が暮らしやすく、 
お好きなようにリフォームされるのに最適な物件を集めました。 
 
◎ 三重県伊賀市柘植 180万円 
◎ 三重県伊賀市霧生 250万円 
◎ 京都府綾部市   150万円 
 
*また、伊賀市霧生250万円を御成約のお客様には,、滋賀県マキノ海津 
(地目 山林)632㎡(192坪)をたった5万円で御購入頂けます!!どうだ!!(笑) 
 
 
 
異端ジジイより